シェイクスピア四大悲劇の特徴や時代背景・おすすめの読む順番を解説

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シェイクスピアの四大悲劇として知られる「オセロー」「ハムレット」「リア王」「マクベス」。

この記事では、四大悲劇の特徴やそれぞれの時代背景を見ながら、読むのにおすすめの順番を解説していきます。

日本語翻訳は何通りか出版されておりますが、名言など不朽なキーシーンは全て一緒なので、あまり気にせずに見つけた本を取ってみるのがおすすめです。

 

シェイクスピアの四大悲劇とは?

シェイクスピアというと「ロミオとジュリエット」、「ヴェニスの商人」、「ジュリアス・シーザー」、「テンペスト」などの作品を思い浮かべる方もいると思いますが、実は四大悲劇として知られる最も有名な四作があります。

彼が書いた順番で並べると、「ハムレット」「オセロー」「リア王」「マクベス」になります。

「ハムレット」が1601年に公演されてから数年間をおくものの、他の3作は立て続けに1604年から歴史に登場します。

 

シェイクスピアの四大悲劇の特徴

四大悲劇に共通するものは「強い人間の感情」です。

特に「怒り」と「傲慢」を扱うのがどの作品中にも見ることができ、物語が進むごとに怒りに取りつかれた状態を最終的に悔いるパターンが見受けられます。

各作品のキャラクターごとに怒りの理由は異なるものの、一時の怒り(オセローの場合は嫉妬)による行動が招く結果により狂気に陥るのがテーマとなります。

ハムレットも様々な要因に対する怒りが行動原理となりますが、他の作品と違い最後まで主人公は本当に狂っていたのか、それとも狂っている風を装っていたのかは謎になります。

マクベスの場合は自身の野望による「傲慢」のテーマの方が強く見れますが、他三作と同じようにこの感情により自己破壊していくのでした。

 

シェイクスピアの四大悲劇が誕生した時の時代背景

最初に公演された悲劇であるハムレットは大成功を収め、17世紀初期に発芽した考え方である「世界への理解」がロンドンを中心に啓発されていきました。

それまでの社会の基盤となる考え方が見直される中、コペルニクスや後にガリレオなどがヨーロッパで新発見を発表するにつれ、「宇宙や世界の法則において人間の立ち位置とは」という概念が問われるようになりました。

そうした啓蒙的な考えが好かれる中、シェイクスピアの作品は人間が持ちうる理を追求し、彼なりの解釈を劇にしていきます。

世界や社会が発展を遂げる中、シェイクスピアのテーマの一つである「人生の空虚さ」が世の中の動きと対照的なものの、劇として人々に訴えかけたのでした。

 

シェイクスピアの四大悲劇はどの順番で読むのがおすすめ?

シェイクスピアの四大悲劇はそれぞれが独立した物語なので、好きな順番で読んで問題ありません。

しかしそんな中でもあえて順番を示すとすれば、まずは実際に公開された順番である「ハムレット」「オセロー」「リア王」「マクベス」の順番で読んでみるのがオススメ。

一方で、短い劇から少しずつ彼の作品に触れたい場合は「マクベス」が圧倒的に台本の文字が少なく、あとはあまり差のない「リア王」、「オセロ」そして「ハムレット」の順番で読むのがオススメです。

登場人物が少なく、ストーリーのテーマも理解しやすい順でいうとまず「オセロー」、「リア王」が四大悲劇の中では特におすすめで、続いて「ハムレット」、「マクベス」になります。

マクベスは登場人物が群を抜いて多いものの、マクベス夫婦が犯す殺人の数が多いだけなので、物語が複雑すぎるということはなくちゃんと追っていけるので安心してください。

☆四大悲劇の簡単なあらすじまとめ

ハムレットオセローリア王マクベス

 

シェイクスピアの四大悲劇についてまとめ

知っている名言やことわざが実はシェイクスピアの作品から来たものかもしれないほど、四大悲劇は人間の真理を突いた不朽のテーマを扱います。

ハムレットが最初の悲劇となるものの、各物語のテーマを選んで読んでいくと良いでしょう。