*当サイトのコンテンツは「読者様にとって役に立つ情報であること」を第一優先に作成しておりますが、その過程で商品プロモーションが含まれることがあります。
「風と共に去りぬ」は、アメリカの南北戦争の混乱期に強く生きた女性、スカーレット・オハラの半生を描いた物語です。
アメリカ南部にある大農場の令嬢として生まれた彼女が、時代の荒波に揉まれながらも逞しく生き抜く姿からたくさん学ぶことがありますよ。
それでは、「風と共に去りぬ」に登場する名言10選と意味の解説、人生に活かせる教訓をご紹介します。
- 風と共に去りぬ」に登場する名言10選と意味の解説・人生に活かせる教訓10選
- 名言①「明日は明日の風が吹く」
- 名言②「土地こそがこの世でただひとつ価値を持つものだ。この世でたしかに残るものは土地だけだからだ」
- 名言③「わたしにはまだこれがある。まだこれがあるわ」
- 名言④「愛しているとも、その勇気も強情さも火のような情熱も一切容赦のないところも」
- 名言⑤「こんなに美しい手をぼくは他に知らない知らない。とても強いし、胼胝の一つ一つが勲章だからだよ、スカーレット。一つ一つの水ぶくれが勇気と自己犠牲に贈られる褒章だからだ」
- 名言⑥「すべてを手に入れるには無理だ、スカーレット。いまの淑女らしからぬ方法で金を儲けて総スカンを食うか、それとも清く貧しく生きて、友人に囲まれるか。どちらか、すでに選んだんだろう。」
- 名言⑦「小鳥みたいにぽっちりしか食べないのが淑女ってもんだ」
- 名言⑧「強い風が吹けば、ごく柔軟にふるまう。しなやかなほうが得だと知っているからね。なにか困ったことが起きたら、動かしようのないものには、四の五の言わずにこうべをたれる。しっかり働いて、にっこりしながら時期を待つ」
- 名言⑨「きみが両手いっぱいの幸せを投げすてて、手に入れても幸せになれっこないものを見ると、気の毒になってくる」
- 名言⑩「重荷というのは背負える強さをもつ肩にあたえられるのだ」
- 風と共に去りぬの名言についてまとめ
風と共に去りぬ」に登場する名言10選と意味の解説・人生に活かせる教訓10選
名言①「明日は明日の風が吹く」
スカーレットが打算的に結婚したレットを実は愛していたことに気付き、レットの気持ちを取り戻すにはどうしたら良いか、明日のことは明日考えようと思い直す場面で登場するセリフです。
スカーレットは長年想いをよせていた幼なじみのアシュレイに対する気持ちが、ただの幻に過ぎなかったことが分かります。
そして、レットに自分の想いを伝えるのですが、時すでに遅くレットは去っていきます。
理不尽なことがあっても、一歩ずつ踏み出せば状況は変わっていく可能性はあり、まずはやってみることが大事だということが学べます。
名言②「土地こそがこの世でただひとつ価値を持つものだ。この世でたしかに残るものは土地だけだからだ」
アイルランドからの移民で、一代で大農園を築き上げた父ジェラルドが、農園への愛情をスカーレットに伝える場面で登場するセリフです。
まだ年若かった頃、スカーレットは父の教えに合点がいきませんでしたが、年を重ねると彼女にも土地を愛する気持ちが芽生えてきます。
戦争や家族の病気や母の死といった不遇の中でも、スカーレットは家族を食べさせ、愛する土地を以前のような権勢が誇れるようにしたいと立ち上がります。
何かを失っても、自分の居場所や心の拠り所があれば、立ち直るきっかけになるということを学べます。
名言③「わたしにはまだこれがある。まだこれがあるわ」
スカーレットが軍隊から戻ってきたアシュレイに、家族や何もかもを捨てて新天地でやり直したいと伝えて断られた場面で登場するセリフです。
スカーレットは家族の大黒柱として、弱音を吐くことなく懸命に働いてきましたが、大農園タラにかけられた税金に目も当てられず、逃げ出したくなります。
しかし、スカーレットは我に返って自分に残っている守るべき土地に思いを馳せるのです。
何かを失ってしまうと、失ったものに気を取られがちですが、そうではなく自分が持っているものや残っているものに目を向けることが大切ということが学べます。
名言④「愛しているとも、その勇気も強情さも火のような情熱も一切容赦のないところも」
アシュレイがスカーレットから思いの丈を伝えられスカーレットの権幕に負け、ついに自分の想いを伝える場面で登場するセリフです。
しかし、アシュレイはすでにメラニーと結婚し子供も生まれています。
アシュレイはメラニーのような控え目な女性が好みなのだと思いますが、戦後の動乱期を生き抜くにはスカーレットのような逞しい女性がまぶしく見えたのだと思いました。
男性は思ったように強くはなく、女性は思ったように弱くはないということを学べます。
名言⑤「こんなに美しい手をぼくは他に知らない知らない。とても強いし、胼胝の一つ一つが勲章だからだよ、スカーレット。一つ一つの水ぶくれが勇気と自己犠牲に贈られる褒章だからだ」
スカーレットがタラの高額な税金をどう用立てればよいか、アシュレに相談しに行ったときに言われた言葉です。
スカーレットはこれまで何不自由なく育ち、自分の身を粉にして働いたことはなく、荒れた手を恥に思っていました。
アシュレは実働面では、頼りがいのあるタイプではありませんが、心はとても豊かです。
物事には二面性があり、一見短所に思えるようなことでも、見方を変えれば長所になり得るということをこの言葉は教えてくれます。
名言⑥「すべてを手に入れるには無理だ、スカーレット。いまの淑女らしからぬ方法で金を儲けて総スカンを食うか、それとも清く貧しく生きて、友人に囲まれるか。どちらか、すでに選んだんだろう。」
スカーレットが製材所の経営についてレットに助言を求めた場面で、レットがスカーレットに返す言葉です。
スカーレットは、大農園タラの税金を払うために、妹の婚約者だったフランク・ケネディと再婚します。
スカーレットは、結婚当初はフランクの商売に口出しをしませんでしたが、フランクが病気で寝込んだことをきっかけに、お店の帳簿を見るようになります。
当時のアメリカは、女性が第一線に出て男性と渡り合うことは言語道断で、スカーレットの行動をよく思わない人が陰口を言います。
時代の先駆者は初めは反発されるもので、評価されるようになるにはしばらく時間がかかるということを学べます。
名言⑦「小鳥みたいにぽっちりしか食べないのが淑女ってもんだ」
スカーレットが、トウェルブ・オークスのパーティーに行く前に、召使いのマミーが言うセリフです。
スカーレットはマミーからパーティーで出される食事にはあまり手をつけずに、自宅で空腹を満たしてから出かけるように言われます。
当時は、人前で沢山のご飯を食べることは恥ずかしいこととされていました。
パーティーの場は社交の場であり、男性の話を謙虚に聞くのが望ましい女性の姿でした。
耳の痛いことでも、年配者の意見はよく聞くべきだということを学べます。
名言⑧「強い風が吹けば、ごく柔軟にふるまう。しなやかなほうが得だと知っているからね。なにか困ったことが起きたら、動かしようのないものには、四の五の言わずにこうべをたれる。しっかり働いて、にっこりしながら時期を待つ」
スカーレットが、父ジェラルド・オハラの葬儀の場で、近所に住む老婦人に言われた言葉です。
アメリカの南部は戦争に負け、スカーレット一家もこれまでのように多くの黒人奴隷を使った大農園は営めなくなりました。
ジェラルドも妻エレンが亡くなったことにより、ショックでボケてしまいます。
昔を懐かしみ急激な変化に戸惑う者は、上流階級であっても没落していきます。
誰にでも不遇なときはあり、柔軟に対応していけるかどうかが生きていく上で重要であると学べます。
名言⑨「きみが両手いっぱいの幸せを投げすてて、手に入れても幸せになれっこないものを見ると、気の毒になってくる」
レット・バトラーがスカーレットとアシュレイが抱き合っているところを見られてしまったスキャンダルに対して言ったセリフです。
スカーレットは、似た者同士のレットと結婚し、周囲から見たら恵まれた生活をしていて幸せそのものです。
レットは、今でもなおアシュレイを想う気持ちが忘れられずにいるスカーレットを不憫に思うのです。
どんなに望んでも手に入れられないものはあるということが分かります。
名言⑩「重荷というのは背負える強さをもつ肩にあたえられるのだ」
メラニーが危篤状態のときに、アシュレイが残される不安で取り乱し、スカーレットが自分自身に言うセリフです。
スカーレットは、困難を乗り越える強さを持っていますが、アシュレイにはありません。
スカーレットは涙を流すアシュレイに対し、落ち着きをみせます。
女性は男性を支えようという気持ちがあれば、強くなれるということを学べます。
風と共に去りぬの名言についてまとめ
様々な逆境にあっても、前をみて乗り越えて生きるスカーレット・オハラ。
彼女の逞しい生き方に学ぶことは多いのではないでしょうか。
人はみな、誰でも最初から強いわけではありません。
一歩ずつ乗り越えていくことで強くなれるのではないでしょうか。